どの子の尊厳も大切にする保育、独自の保育環境、信頼と協同!

法人の概要

理事長挨拶

どの子の尊厳も大切にする保育、独自の保育環境、信頼と協同!

一人ひとりの子どもをありのまま受け止め、その子の発達を保障しようとする保育は大変な仕事です。しかし、成長の喜びを分かち合え、発達のありようと、限りない可能性を子どもから教えられる、とてもやりがいのある仕事です。その実践の場となる紅葉会の四つの保育施設は、それぞれ、独自の保育環境と保育と保育運動の歴史があり、魅力に満ちています。

ちどり保育園は1974年、親の働く権利を保障しようという運動の中で誕生。親と保育士が保育観を共有、信頼し合う中で、「共育て友育ち」が合言葉に。子どもの声に保育士も親も教えられ、励まされてきました。木造りの大ホールは、“オールちどり”で造られた保育園のシンボルです。園と地域の力で造られた隣接公園とともに、都市のなかのオアシスとして日々の保育を保障する大切な広場です。子どもに平和を伝える取り組みも魅力的です。

玄海風の子保育園は2003年、5000坪の敷地に地域の方の力も借りて開設。子どもたちは緑に囲まれた広い園庭で思い切り走り回り、畑では野菜も育てます。そんな生き生きとした子どもの姿は見ているだけで嬉しくなります。ここで行う姉妹園交流での皆の笑顔がすばらしい。 “オール風の子”と姉妹園、福祉関係団体による「風の子まつり」は、一園の事業の枠を超え、子どもが安心して暮らせるまちづくりのモデル“一日子どもの楽園”となっています。

大島へき地保育所は2010年、宗像市の指定管理者として運営をスタート。子どもは20~30名ですが、大島の全ての子どもの保育センターとして、保護者も子どもも一人ひとりをしっかり受け止め、一歩一歩信頼関係を築いてきました。過疎化する離島の厳しい現実にも向き合い、異年齢保育の良さと地域の深い絆を学んでいます。今では、地域からの信頼も厚く、小学校との連携も深くなっています。

ちどり保育園の卒園児1名でスタートした学童保育。2006年に事業化し、学童保育よりどりちどり館に。学童数が50名となるのを機に、2013年に現在地に移設。一年生~六年生の多様な保育要求をありのまま受け止め、自立を促す懐の深い保育の実践は、私たちの発達論をより豊かなものにしています。保護者の深い関わりのなかで、地域の子どもたちの居場所づくりも取り組まれています。

紅葉会では、保育のあり方、運営のあり方、働きやすい職場づくり、法人と職員と保護者の協同のあり方を定めた『綱領』をみんなで作成しました。どの子の尊厳も大人同士の尊厳も大切にしたい。なによりも子どもを戦争に巻き込ませたくない。そんな思いが綱領に込められています。私たちは、綱領を問題解決と協同の希望の灯として福祉事業をすすめます。

社会福祉法人 紅葉会
理事長 小寺 安

法人概要

法人名 社会福祉法人 紅葉会
代表者 理事長 小寺 安
設立 1974年10月1日
所在地 〒812-0063 福岡県福岡市東区原田2丁目15-18
TEL 092-621-6331
FAX 092-621-6370
運営施設
アクセスマップ

定款

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綱 領

社会福祉法人紅葉会 綱 領

私たち紅葉会は、人間らしく生きる権利を保障する保育と福祉の実現をめざす組織です。

私たちは、「ポストの数ほど保育所を」を合言葉に、保育所建設運動が全国各地で広がりをみせていた1974年10月、福岡市東区に保育所を開設しました。折しも、日本は第一次石油ショックのただ中にあり、開設にはさまざまな困難を伴いましたが、働く人たちと地域の保育要求の高まりのなか実現しました。

私たちは、安心して子どもを産み育てられる社会、子どもの健やかな成長を保障する平和で民主的な社会の実現をめざし行動してきました。また、保育事業の健全な発展のために、地域住民の要求と結んで、子どもの幸せを願う人たちと力をあわせてきました。
私たちは、「共育て、共育ち」の営みを大切にし、保護者とともに歩みを重ねています。

日本国憲法は、個人の尊厳を基本原理とし、基本的人権の尊重をその中心に位置づけています。国民主権と平和的生存権をあわせた憲法の三大原則は、今後も私たちが進める社会福祉事業の原理となるものです。
私たちは、憲法の理念を高くかかげ、保育・福祉の市場化に抗し、一人ひとりが大切にされる社会をめざし行動します。

私たちは、この目的のために五つの目標を掲げます。

一、福祉を必要とするすべての人たちの人権を尊重する事業を進めます。
一、地域の市民や関係者とともに、国と自治体に対し公的責任にもとづく福祉制度の拡充を求め運動を進めます。
一、権利・発達保障を担う職員の専門性を育てます。
一、民主的な組織運営をつらぬき、職員がいきいきと働き続けられる職場をめざします。
一、人間らしく生きる権利が保障される社会、平和で民主的な社会を希求し、行動します。

私たちは、この目標を実現するために、広範な個人・団体と力をあわせ行動します。

2018年1月5日
社会福祉法人紅葉会

紅葉会のあゆみ

1974年10月
ちどり保育園開設(定員100名)
1974年11月
社会福祉法人紅葉会設立の認可
1976年4月
ちどり保育園定員増 (110名)
1981年2月
ちどり保育園延長保育(19:00)実施/福岡市の指定園
1984年4月
ちどり保育園障がい児保育/福岡市の指定園
1991年3月
ちどり保育園増築、ホール建設
1992年4月
ちどり保育園定員増(130名)
1994年
ちどり保育園 隣接地マンション建設反対運動
1995年4月
延長保育(20:00)実施
1996年
ちどり保育園 隣接地が福岡市の公園に
1997年
ちどりの明日をつくる会発足
1999年3月
大規模修繕実施
1999年6月
床上浸水水害による1Fフロアー修復工事 定員増(140名)
2001年4月
定員増(150名)
2003年1月
玄海風の子保育園開設(定員30名)/玄海町
2003年3月
ちどり保育園定員増による増築工事
2003年4月
ちどり保育園定員増(200名)
2003年4月
玄海風の子保育園(定員増60名)/宗像市
2004年3月
福岡西方沖地震発生/ちどり保育園卒園式は隣の公園で
2004年4月
玄海風の子保育園定員増(75名)
2004年4月
学童保育「よりどりちどり館」/ちどり保育園内に開設
2005年4月
玄海風の子保育園定員増(90名)
2006年4月
学童保育を第二種福祉事業に/ファミリー原田の2階を賃借
2007年4月
保護者や地域の方で構成する評議員会(22名)が発足
2008年4月
玄海風の子保育園定員増(120名)/増築
2010年4月
宗像市立大島へき地保育所の運営(指定管理)がスタート
2013年4月
学童保育 戸建住宅を取得し新たな活動拠点に
2014年4月
大島へき地保育所 2期目がスタート
2016年4月
3・4・5歳児の異年齢保育実施、クラス名変更/ちどり保育園
2017年4月
社福法「改正」/理事(6名)、監事(3名)、評議員(7名)に
2017年
大島へき地保育所大型修繕/宗像市が実施
2018年4月
大島へき地保育所 3期目がスタート

保育要綱

私たちは、保育を必要とする人たちの切実な要求にこたえるために、保育内容の充実、保育条件の確保のために努力します。
私たちは、未来をになう子どもたちが、自分で考え行動する力を培い、やさしさと勇気をもった人間へと成長することを願い、日々の保育をすすめます。
私たちは、安心して子どもを産み育てられる社会、子どもたちの健やかな成長を保障する平和で民主的な社会を確保することを私たちの大切な役割として認識し、行動します。
私たちは、保育事業の健全な発展のために、保育関係者・保護者・子どもたちのしあわせを願うすべての人たちと力をあわせます。

紅葉会の目指す子ども像

紅葉会の目指す子ども像

  1. 健康でいきいきした子ども
  2. 自分のことは自分でし、見通しをもって行動する子ども
  3. 自然や友だちとのかかわりのなかで、なかよく遊べる子ども
  4. 話をよく聞き、言葉で思いを伝えあえる子ども
  5. 豊かな感性をもち、自分らしさを表現できる子ども

職員の就業原則

ちどり保育園で働く職員は、いつも次の原則にたちかえりながら日々の保育をすすめています。この原則は、また、職員がちどり保育園で働くよりどころでもあります。

  1. 職員は地域の子どもと家庭の幸せを心から願い、委託された子どもの健全な保育のために努力します。
  2. 職員は社会福祉と児童教育の両面をもったこの仕事の性質を深く理解し、社会情勢の把握、および、専門知識・技術の向上につとめます。
  3. 職員は保育事業のおかれている厳しい現状を認識し、つねに社会的視野と強い連帯感をもって、保育事業の健全な発展につとめます。
  4. 職員は保育事業と社会全体の向上とが離れがたく結びついていることを認識し、保育内容の向上とともに、地域の勤労市民の期待にこたえるために努力します。

役員名簿

社会福祉法人紅葉会 役員名簿/2021年6月19日現在

定数 8 人(理事5人、監事3人)
現員 8 人(理事5人、監事3人)
欠員 0 人(理事0人、監事0人)

役職名 氏 名 職 業
理事長 小寺 安 無職/元大学教員
理 事 佐藤 剛 公益社団法人
理 事 井上 邦子 ちどり保育園長
理 事 奥村 美香 玄海風の子保育園長
理 事 奥村 智美 大島へき地保育所施設長
理 事 井口 文 玄海風の子保育園副園長
監 事 原田 秀一 無職/元紅葉会専務理事
監 事 安部 早知子 無職/元商工団体職員
監 事 池永 修 弁護士

役員の報酬に関する細則

yakuin-hoshu-2021-06-19

決算書

PDF 2017年度決算書(2017年4月1日~2018年3月31日)

PDF 2016年度決算書(2016年4月1日~2017年3月31日)

事業報告

PDF 2017年度事業報告書(2017年4月1日~2018年3月31日)

PDF 2016年度事業報告書(2016年4月1日~2017年3月31日)

理事会決議

子どもから平和に生きる権利と未来を奪い去る
「戦争法案」に反対します

世界のあらゆる場所で日本が戦争に参加することを可能にする戦争法案が、今国会で審議されています。世論調査では戦争法案“反対”が多数を占め、200人を超える憲法学者や歴代の内閣法制局長官が集団的自衛権の行使を違憲と指摘するなか、安倍内閣は会期を9月末まで大幅延長し、今国会での法案の成立を狙っています。
戦争は子どもの権利どころか、命さえも奪い去るものです。それはまた、子どもの権利の確保と発達の保障を事業の目的とする紅葉会の存在意義の全面否定でもあります。戦争法は子どもにとっても法人にとっても、絶対に認めることができない悪法であり、廃案しか道はありません。戦後日本民主主義の最大の危機ともいえる情勢のなか、紅葉会は社会福祉法人に求められる役割を果たすため、それを阻む戦争法案に反対します。

私たち日本国民は、先の戦争の深い反省にたって日本国憲法を制定しました。1947年に文部省が発行した『あたらしい憲法のはなし』は、「みなさん、あたらしい憲法ができました。そうして昭和二十二年五月三日から、私たち日本国民は、この憲法を守ってゆくことになりました。」という文章で始まります。そして、『六 戦争の放棄』では、「よその国と争いごとがおこったとき、けっして戦争によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとうそうとしないということをきめたのです。」として、日本が永遠に戦争を放棄したことを子どもたちに宣言しています。
果たして、戦後70年間、日本は一度も他国に対し武力を行使することも、他国の攻撃を受けることもありませんでした。私たちは日本国憲法をよりどころに日々の平和を積み上げ、世界の人たちとの信頼関係を築いてきたのです。日本国憲法の理念と先進性は私たちが世界に誇るべきものであり、70年におよぶ日本の平和の歴史は、21世紀の世界の未来像ともいえるものです。

戦争は子どもから、笑い声、ともだち、ピカピカのどろだんご、休息、家庭での団欒、明るい未来、そして、命までをも奪い去ります。その矛先は子どもにとどまらず、子どもの成長・発達の保障のために活動する大人や組織にもおよびます。豊かな保育を実践するために紅葉会の職員も参加・活動している「保育問題研究会」も戦前、国の戦争政策に反するとして、解散を余儀なくされたのです。戦争法により、私たちがめざす“子どもの権利を保障し、自分の力で考え行動する力を培う保育”が制約を受けることは、想像に難くありません。
忘れてならないのは、戦争の最大の犠牲者が子どもだということです。私たちはそのことを深く胸に刻まなければなりません。

紅葉会理事会は、子どもから平和に生きる権利を奪う戦争への企みを許さず、戦争法案の廃案をめざす全国の運動に連帯して行動することをここに決議します。

2015年7月15日
社会福祉法人紅葉会 理事会

お問い合わせはこちらまで TEL 092-621-6331 受付時間 9:00 ~ 18:00 [ 土・日・祝日除く ]

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