10月28日(木)は久しぶりのバス遠足へ出かけました。行先は篠栗町にある「樹芸の森公園」です。「樹芸の森って何があるとかな?」「熊とか出てくるんじゃない?」「まつぼっくりとかいっぱい落ちてるかもね」と色んな想像を膨らませ、それぞれの冒険のために準備をしてきた子ども達です。当日の朝は「やっと今日がきた!」「望遠鏡持ってきた!」とわくわくが止まらない様子でした。リュックに準備した荷物と、冒険に必要な望遠鏡やどんぐり笛をパンパンに詰め込んで、「行ってきます!!」「お土産いっぱい取ってくるけんね!」と全員揃って元気に出発しました。

樹芸の森公園は山の中にある公園で、山道を登り切った先には大きな展望台があります。今回は2つのチームに分かれて頂上の展望台を目指す「冒険遠足」です。冒険には危険や事件がつきものですが、「どんな時も仲間と力を合わせて頑張ろう!」「力を合わせりゃ心は一つ!」と声を掛け合い、と声を掛け合い、「また後で会おうね!」と二手に分かれて冒険の旅へと出発しました。

山道には、保育園にはいない虫やいきもの、木のみ、積み上げられた枝や石、大きな蜘蛛の巣、倒された樹木、怪しいレンガの建物などなど、心躍るはっけんがいっぱいです。「あれ何かな?」ときになるものがあればそばまで確かめに行き、「カマキリがおった!」「おっきな蜘蛛!」と誰かが叫べばその場にしゃがみこんで観察会が始まります。寄り道や道草を満喫しながらのぶらぶら道中がとても充実した時間でした。見つけたものを囲んでは、ワイワイと友だちとの会話が弾んでいました。

1時間半の大冒険の末、山頂の展望台に着きました。展望台はとても眺めが良くて、心地よい風を感じながらみんなで食べるお弁当は最高の味でした。お弁当の後はチームごとに秘密基地を作りました。まず、目立たない木陰を見つけました。そこにシートで屋根を張るのですが、ここでも子どもたち自慢の縄跳びが大活躍!シートに結んで引っ張って、拾ってきた石で固定します。なかなかうまくできなくても子どもたちはあきらめません。「誰か石持ってきて!おっきいのじゃないと無理!」「オッケー!持ってくる!」「重たくて持てん、誰か後で2人来て!」と仲間を呼んで力を合わせます。声を掛け合い作業する姿はまるで大工さんたちの建設現場のようでした。中に入ってみるとちょっと天井が低くて住み心地がイマイチです。「もっと天井を高くしよう!」「真ん中に木を立てたら?」「この木ちょっと低いから洗濯ばさみで二つを繋げようか!」熊から基地を守るには、敵が来た時に隠れるには、脱いだ靴はどこに置くのか等、問題や困難が発生するたび、仲間と知恵を出し合い話し合いながら解決へとむかっていく子どもたちの姿はとても素敵でした。そうやって完成した秘密基地は、子どもたちが思いつく限りのアイデアを存分に盛り込んだ自信作になりました。

おやつを食べ、基地を片付けてそろそろ帰ろうかと帰り支度をしていると、木陰に怪しい巻物を見つけました。開けてみると、それはなんと宝の地図でした。「え、なんでここに地図があると?」「さっきまでなかったよね」「わかった!お宝の地図じゃない!?」「天狗どんが隠れ蓑で隠れてこっそり置いたんじゃない?」と突然見つかった宝の地図に子どもたちは大興奮です。改めて辺りをみんなで探してみると、小さい巻物が9本見つかりました。それを並べて繋げてみると、そこに一枚の写真が現れました。「あ!写真!」「ここ見たことあるね!」「来るときに通った場所じゃない?」「行ってみよう!」ということで、帰り道は宝探しの冒険になりました。ふもとに降りて写真の場所を探してみると・・・見つかりました!忍者マークの宝箱が!なんと箱の中には花の種が入っていました。「忍者のお宝が見つかった!」「わかった!お花植えていいよってことじゃない?」園のみんなにまたお土産ができました!

帰りのバスではぐっすり眠り、保育園が見えてくると途端に元気になってきて、大きな声で「ただいまー!!」「めっちゃ楽しかったよー!」と園で迎えてくれたみんなに笑顔で報告していました。

「今日はとってもいい一日だったね」「あさからずっと楽しかったね」「また絶対行きたいね」と笑い合う子ども達でした。